障連協第51回総会を開催!
障連協第51回総会を開催!
~活動の5つの柱を大切に!~
障害児者を守る全大阪連絡協議会(障連協)は、4/27、大阪市内で、第51回総会を開催しました。
総会では、障全協中内会長の来賓あいさつでスタートし、情勢・活動報告・活動方針・決算・予算が報告され、多くの団体からの活動や取り組みの課題報告等を受けて、基本方針等が採択されました。
【主な発言】
・指定発言① 暮らしの場 播本裕子代表幹事
・指定発言② 福祉職員問題 杉村事務局次長
・指定報告③ 訴訟運動の到達
きょうされん雨田さん
・指定報告④ 教育をめぐる状況 大障教
その他、各団体等15団体からの発言がありました。
以下確認された、活動方針をご紹介します。
【基本活動方針】
1.2019年度の活動の「5つの柱」
以下の5点を活動の柱に多くの人々と手を携えて活動を行います。
(1)障害者・児のいのちを守り、人としてのあたりまえのくらしの保障を求めていくことで、運動に参加する一人ひとりが、学び・成長し、情勢を主導的に切り開いていく力を身につけていきます。
(2)障連協を通して多くの障害者・家族・関係者が広く深くつながりあうことをめざします。加盟組織の活動を支援し、市町村に向けた障害児者の運動の組織化に努めます。
(3)障連協結成50周年記念事業を成功させます。
(4)障連協組織の世代継承を図っていくため、関係団体とも協議を進めながら、具体的な方向性について検討を進めていきます
(5)平和と民主主義・憲法と地方自治を守り発展させていきます。
2.障害者・児のいのちを守り、人としてのあたりまえのくらしの保障にむけたとりくみ
(1)国にむけたとりくみ
①障全協に結集し、障害者・家族・関係者の切実な要求を、政府や国会に届ける活動をすすめます。障全協全国署名に取り組みます。
②「国連・障害者権利条約」を学び深めるとともに、障害福祉法制を権利条約水準に高めるために幅広い団体と連帯して活動します。
③「障がい者制度改革推進会議」総合福祉部会がとりまとめた「障害者総合福祉法の骨格に関する総合福祉部会の提言」を空文化させず、実現を求めてねばりづよく共同のとりくみを進めます。社会保障・社会福祉制度の縮小解体をゆるさないため、他分野との人々と共同して運動をすすめます。
④障害児教育の拡充を図るため、特別支援学校への設置基準の策定をはじめ、必要な法整備を求めていきます。
⑤憲法を守り生かす政治を国に求めます。安倍首相が執念を燃やす改憲に反対します。生存権をはじめとする国民の諸権利の保障のためには平和が欠かせないことを、多くの人に広げ共有していきます。原子力発電からの速やかな離脱を求めていきます。
⑥7月の参議院選挙を、憲法改悪を許さず平和と社会保障の拡充を実現するための選挙と位置づけ、障連協としてできる取り組みを進めていきます。
(2)大阪府・大阪市にむけたとりくみ
①「大阪維新の会」が執念を燃やす都構想の押し付けに反対します。都構想の狙いと本質を繰り返し明らかにしながら、大阪の地方自治を守り発展させる取り組み、万博開催を口実としたカジノ誘致や巨大開発の無駄遣いを許さない運動を進めます。
②大阪府が推計した特別支援学校を必要とする知的障害児童数の増に見合う適正規模の支援学校を計画的に整備するよう大阪府に強く求めます。また、特別支援学級の教育諸条件の整備を求めます。青年・成人期や「移行期」の諸課題を社会的に解決していくために「卒後の学びの場・専攻科を実現する会」の活動に参加します。
③重度障害者医療費助成などの福祉医療費助成制度の拡充を図るため幅広い団体とともに運動を進めます。
④大阪府交渉を成功させます。
2019年度予定/交渉実施予定・7月上旬 大阪府への要求書提出・5月上旬
⑤大阪市交渉を成功させます。
2019年度予定/交渉実施予定・10月~11月 大阪市への要求書提出・8月下旬
(3)市町村にむけたとりくみ
①障害者児の医療・くらし・教育などに関わる施策の拡充を求め、行政・議会への要請活動や交渉を、地元の団体や障害者・家族・関係者などとともにすすめます。
②障連協に関わる市町村障害者施策推進協議会委員や自立支援協議会委員などの交流会を開催し、市町村の障害者政策の課題について交流・検討を行います。障害者の地域生活を支えるための政策や運動の課題について交流などを進めます。
(4)暮らしの場の整備にむけたとりくみ
①政府がすすめる「我が事・丸ごと」路線に取り込まれることなく、民主主義と自治に根差した真の連帯・共同を地域に広げるとともに、障害者の暮らしの場の整備の重要性を多くの人々に広げていくための活動を進めます。
②「地域生活支援拠点」が地域の中で有効に機能するよう国に制度の拡充を求めます。
③入所施設・グループホームなどの既存施策の拡充も含め、障害者の地域での暮らしを支えるための基盤を多様に整備するよう、国・自治体に求めます。
④2018年度に取り組んだ「障害児者をもつ家族の暮らしと健康野実態調査」について、大阪独自の結果分析を通して、ゆたかな地域生活を保障していくための課題を明らかにします。
(5)地域の中の身近な声にこたえるための活動~相談・各種事業との連携
①65歳を超えても介護保険によるサービス提供を望まず、介護保険を申請せずに障害者施策の継続を希望する障害者が増加しています。そんな一人ひとりの願いや思いを交流し、はげまし合って運動を進めることができるよう、懇談会の開催や当事者の連絡会を結成するなど、関係者と調整しながら運動の母体づくりを進めます。
②「生活保護基準引き下げ違憲訴訟」を支援するとともに、生活困窮や将来への不安に陥っている障害者・家族への相談活動を進めます。
(6)防災のとりくみ
①「大阪府内市町村 障害者と防災に関する自治体アンケート」の成果の上に立ち、障害者に係る防災の課題について課題を整理し自治体等への政策提言を行います。
②防災課題について幅広い団体との対話・共同を進めるとともに、学習会など多様な取り組みをすすめます。
③障害者と防災問題をテーマとした行政との懇談等にとりくみます。
3.学び・成長し、情勢を主導的に切り開いていく力をつけていくためのとりくみ
(1)学習・研修・研究活動を進めます。
①障連協として加盟団体や大阪障害者センターなどと協力して、幅広い当事者・家族・関係者を対象にした学習会や懇談会などを開催します。消費税問題をはじめ年金などの社会保障制度全般の動きや、障害者制度改革の動向、防災や原発廃止にむけた課題などをテーマとした学習会に取り組みます。
②加盟団体等で取り組まれる学習会等に講師を派遣します。
③障全協近畿ブロック地域運動交流会を成功させます
2020年2月2日(日) 滋賀・予定
(2)障害者制度をめぐる重点的なテーマについての宣伝物等を作成し、加盟団体等での活用を図ります。ホームページの更新頻度を高め、最新情勢や障害者運動の課題について迅速に情報発信ができるようにします。
4.障連協を通して多くの障害者・家族・関係者が広く深くつながりあえるとりくみ
①当事者らが主体となって準備し自らが楽しめる企画を提案し、幅広い人々を巻き込んで成功するよう力を尽くします。母親企画、当事者企画や茶話会など、小規模の自由な集まりが、地域の中で気軽に開催できることをめざします。
②「障害者運動新春交流会」「障害者の日ヒューマンウェーブ」などの企画を、当事者・家族が主役となり、集い・楽しみ、アピールする場として、その内容を整備し幅広く呼び掛けて開催します。
③「青年当事者の会」(準備会)を支援し、青年層による当事者運動の組織化を図ります。
④「障害者とボランティアの成人の集い」を成功させます。
⑤「ひまわり号」を成功させます。
5.幅広い共同のとりくみ
(1)大阪障害フォーラム(ODF)
①大阪障害フォーラム(ODF)の呼びかけ人団体、事務局団体として、会の発展のため役割を果たします。大阪障害フォーラム(ODF)内での政策討議を重視し、障害者・家族の暮らしの実態に照らして政策的な一致点を広げるため議論を行っていきます。
②きょうされん大阪支部などとともに、大阪障害フォーラム(ODF)の地域別組織(ブロック組織)の拡充を図ります。
(2)各種団体との共同
①「障害者関係7者懇談会」「障害児教育関係6者懇談会」を開催し、分野を超えた交流と共同・政策活動をすすめます。
②大阪社会保障推進協議会、大阪府民運動連絡会、大阪市対策連絡会、無年金障害者の会、大阪市をよくする会、などの活動に参加します。
(3)子ども、医療、人材をめぐる共同の発展
①大阪保育運動連絡会などと開催している「障害児にとっての児童福祉法改定問題検討会」を発展させます(偶数月第4金曜日に定例開催)。「子ども・子育て支援新制度」や幼児教育の「無償化」をはじめとする障害児にかかわる多様な課題について検討を進め、関係団体との共同の運動を発展させます。
②大阪府保険医協会などと開催している「これからの障害・難病・医療を考える懇談会」を継続・発展させます。「医療から介護へ」「病院・施設から地域へ」の施策の流れを通して、医療から排除される障害児者が生じないよう関係団体と協力して運動を進めます。
③福祉保育労働組合などが呼びかけてすすめている「福祉問題検討会」に参加し、福祉人材問題、社会福祉法人制度改革問題等についての課題の検討と共同運動を広げていきます。
6.組織財政の強化と障連協結成50周年にむけた課題
①加盟団体の活動を支援しつつ、分担金納入ゼロの加盟組織をなくすことをめざします。障連協の主要な財源として賛助会員を位置付け、拡大を図っていきます。
②障連協の機関紙を2019年度から毎月5日付で定刊発行します。前月末までの作成発送の流れを定着させるとともに、紙面内容の拡充を図ります。
③障連協50周年記念誌作成の成果の上に立って、障連協紹介のリーフレットなどを作成し活用します。
④加盟団体の組織問題を交流・議論する機会をもち、障連協の組織課題について検討を進めます。
7.障連協結成50周年記念事業を成功させます
①きょうされん40周年との合同企画として、11月~12月に式典を開催します。会の開催準備にあたるため実行委員会を組織します。
②「みんなあつまれミニフェスタ」の規模・内容をさらに拡充して開催できるよう、実行委員会を組織して準備を進めます。
③2018年度に引き続き、地域障害者運動の担い手育成事業を実施します。
